薬剤師が取得できる資格と取得するメリット

薬剤師

薬剤師のなかには、薬剤師免許以外の資格取得を目指す方もいます。実際、薬剤師免許を持っていないと取得できない資格や、一部の試験が免除されるなど薬剤師であれば優遇される資格は多々あります。

こちらでは、薬剤師が取得したい資格を取り上げるとともに、資格を取得するメリットを考えます。

薬剤師だからこそ取得できる資格・優遇される資格

薬剤師だけが取得できる資格の一つに、公益財団法人日本薬剤師研修センターが認定する「研修認定薬剤師」があります。同センターでは時代のニーズにかなった薬剤師業務を行なうために必要な研修を用意しており、それらの研修を規定単位以上受講することで研修認定薬剤師に認定されます。研修認定薬剤師資格は3年ごとの更新制となっているため、資格を保持している薬剤師は自己研鑽していることを証明できます。研修認定薬剤師が在籍している施設は「かかりつけ薬剤師指導料」や「かかりつけ薬剤師包括管理料」などの調剤報酬点数を算定できるため、保険調剤を行なう薬局に勤務する薬剤師は取得しておくとよいでしょう。

同じく、公益財団法人日本薬剤師研修センター認定の「漢方薬・生薬認定薬剤師制度」は、漢方や生薬の専門知識や能力・適性があることを証明する資格です。こちらは、研修後に行なわれる試験に合格すると認定証が交付されます。薬剤師業務の際にIDカードに認定証を装着して、患者や他の医療従事者にアピールできます。

一般社団法人薬学教育協議会が認定する「認定実務実習指導薬剤師」も薬剤師が取得できる資格の一つです。認定実務実習指導薬剤師は、6年制の薬学教育を受けている薬学生に実務実習などの指導に当たることができます。認定実務実習指導薬剤師がいる薬局が薬学生を受け入れて指導を行なった場合、薬局は大学から実習費用を受け取れます。

薬剤師が有利に取得できる資格の一つが、「第一種衛生管理者」です。第一種衛生管理者は、50名以上の労働者がいる事業所などで衛生管理業務を行ないます。薬剤師や保健師などは試験を免除され、申請するだけで第一種衛生管理者の資格取得が可能です。

薬剤師が資格を取得するメリット

医療の高度化などにともない、薬剤師も専門性を求められています。薬剤師は資格取得を契機にスキルアップできるでしょう。担当する業務を淡々とこなすだけでなく、新しいことを学び、成長を続ける薬剤師は評価されます。薬剤師側も、資格取得という目指すべきゴールがあることでモチベーション維持に役立つはずです。

薬剤師が資格を取得することで勤務先の薬局や病院の収入が上がり、ひいては自身の報酬アップにつながるケースもあります。前述でも取り上げたとおり、特定の資格を持つ薬剤師が在籍していると、施設側が算定できる調剤報酬点数が増えます。また、薬剤師に基本給以外の手当が支給されたり、転職で年収交渉を有利に進められたりする可能性があります。

まとめ

薬剤師は、研修認定薬剤師や認定実務実習指導薬剤師などの資格を取得することで、勤務先の収入アップに貢献できます。

薬剤師であれば試験を免除され、申請するだけで取得できる資格もあります。

薬剤師は新たな資格取得を通してスキルアップの機会が生まれます。自身の年収が増えたり、転職が有利になったりするかもしれません。

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